最後にもう一度愛を...


「はい、里紗です。翠さんに会いたくて来てしまいました」


そう言い微笑んだ


久しぶりに自然と笑えた気がした



「里紗ちゃん...よかった...心配してたのよ...中へ入って」



私はお店の奥に連れていかれた



「里紗ちゃん元気だった...?」


恐る恐るという感じで翠さんは聞いてきた


「遅くなってしまってごめんなさい。はい、元気でした」


そう言って微笑んだはずなのに、翠さんは苦しそうな顔をしていた



「あの、翠さん...メイクを教えてほしいんです...」



「私で良ければもちろん」


そういい、翠さんはにっこり笑った

< 335 / 378 >

この作品をシェア

pagetop