最後にもう一度愛を...


「おー紅かどう『野山。今からそっち行く』

被せてしまったが仕方ねぇ


こっちは急いでるんだ


「はっ...?まぁいい、分かった」


“ピンポーン”


よし、藍が来たな


「若。倒れたって...?」

『詳しいことは車の中で。病院に急ぐぞ』

「承知」


俺らは組の専属の病院へ向かった


さすがにヤクザが普通の病院に、

しかも倒れた少女を連れていくことなんか出来ねぇ


「若。なぜ倒れたんですか?」



かなりスピードを出しているはずだが
真剣な眼差しで聞いてくる


『わかんねぇ。ソファーに座らせて少ししたら倒れた。熱もあるな。呼吸も浅い』


里紗の頭をなでながら言う




どうしたんだよ




お前は何を抱えているんだ……?


「急がないと...」


これ以上スピード出す気かよ

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