最後にもう一度愛を...

『で、どうだった』

応接室についてせかすように聞く


だが藍は
なかなか話そうとしない




暫くして口を開いた





「里紗さんの実のご両親は他界していました」



『なにっ......！？』


病院だと言うのに大きな声を出してしまった



「...里紗さんの育った環境は複雑でした」


堰を切ったように藍が淡々と話始めた