最後にもう一度愛を...

「私が小学3年生になったある日...

保育園のときにお世話になった今崎先生が私に会いに来てくれました」
『ごめんなさい。分かってたのになにもできなくてごめんなさい。』 って

何度もそう謝ってくれたんです...
先生は何も悪くないのに...

それからも何度も会いに来てくれました。
私が小学4年生になるときに、先生は東京へ引っ越してきました。
元々こっちに住んでいたみたいです。

それからは、長期休暇はお世話になったり、買い物に連れて行ってもらったりしました。
先生がお義母さんだったらよかったのに...
そう何度思ったかわかりません...」



先生がお義母さんだったら幸せだっただろうな......



『ん。そっか』



そう言って頭を撫でてくれる紅さんは

きっと私の気持ちを汲んでくれたんだと思う


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