メリーバッドエンド
考えた計画を秀に話すと、秀は少し考えて『まあ、それなら大丈夫じゃない?』と返された。
それから少し話をして電話を切る。俺が電話を切ると、七海が「こちらをどうぞ」と言いグラスにウイスキーを入れて持ってきてくれた。俺は「ありがとう」と言い、琥珀色の液体を飲み干していく。
「……もうすぐ会えるね、若菜」
若菜の泣き喚く表情を想像し、俺はニヤリと笑った。
秀に「迎えに行く」と言ったからには、なるべく早く若菜をもう一度捕まえなければならない。そのために最終確認を終わらせ、電話をしてから五日後、俺は秀の住んでいるマンションの部屋の前に立った。
誰かに見られてしまってもいいように、七海に用意してもらった配達業者の格好をし、荷物を届けに来た風にダンボール箱を持って秀の部屋の前に立つ。
この部屋に若菜がいる……。そう考えるだけで胸が高鳴り、頬が赤く染まっていく。若菜に数週間もう触れていないせいで、きっと若菜の顔を見たら歯止めが効かないだろう。
それから少し話をして電話を切る。俺が電話を切ると、七海が「こちらをどうぞ」と言いグラスにウイスキーを入れて持ってきてくれた。俺は「ありがとう」と言い、琥珀色の液体を飲み干していく。
「……もうすぐ会えるね、若菜」
若菜の泣き喚く表情を想像し、俺はニヤリと笑った。
秀に「迎えに行く」と言ったからには、なるべく早く若菜をもう一度捕まえなければならない。そのために最終確認を終わらせ、電話をしてから五日後、俺は秀の住んでいるマンションの部屋の前に立った。
誰かに見られてしまってもいいように、七海に用意してもらった配達業者の格好をし、荷物を届けに来た風にダンボール箱を持って秀の部屋の前に立つ。
この部屋に若菜がいる……。そう考えるだけで胸が高鳴り、頬が赤く染まっていく。若菜に数週間もう触れていないせいで、きっと若菜の顔を見たら歯止めが効かないだろう。