メリーバッドエンド
「ダックスちゃん、おトイレちゃんとできたんだね〜。偉いね〜」
少なくなった商品を補充したり、トリミングに犬を連れて来てくれたお客さんの相手をしつつ、店頭で新しい家族を待っている犬や猫のお世話をする。
「すみません、この子を抱っこさせてもらえませんか?」
ペットシーツを変え終わった後、若いカップルに声をかけられた。カップルが指差しているのは、最近このお店に来たばかりのトイ・プードル。元気よくおもちゃで遊んでいる。
「わかりました。少々お待ちください」
私は笑顔で二人に言い、トイ・プードルちゃんを連れてくる。二人は「可愛い〜!」と目を輝かせ、「この子、うちで飼いたいです!」と家族に迎え入れてくれた。
「幸せになってね」
可愛い子犬や子猫との別れは少し寂しいけど、本当の家族に愛された方がこの子たちも幸せだもんね……。
「若菜ちゃん、お疲れ様〜。もうお昼休憩の時間だよ」
接客を終えた私の肩が叩かれる。振り向くと、先輩の凪沙(なぎさ)さんと同僚の華(はな)ちゃんがいた。その手にはかばんがある。
少なくなった商品を補充したり、トリミングに犬を連れて来てくれたお客さんの相手をしつつ、店頭で新しい家族を待っている犬や猫のお世話をする。
「すみません、この子を抱っこさせてもらえませんか?」
ペットシーツを変え終わった後、若いカップルに声をかけられた。カップルが指差しているのは、最近このお店に来たばかりのトイ・プードル。元気よくおもちゃで遊んでいる。
「わかりました。少々お待ちください」
私は笑顔で二人に言い、トイ・プードルちゃんを連れてくる。二人は「可愛い〜!」と目を輝かせ、「この子、うちで飼いたいです!」と家族に迎え入れてくれた。
「幸せになってね」
可愛い子犬や子猫との別れは少し寂しいけど、本当の家族に愛された方がこの子たちも幸せだもんね……。
「若菜ちゃん、お疲れ様〜。もうお昼休憩の時間だよ」
接客を終えた私の肩が叩かれる。振り向くと、先輩の凪沙(なぎさ)さんと同僚の華(はな)ちゃんがいた。その手にはかばんがある。