メリーバッドエンド
逆らうことは許さない、そう言いたげな目に私は首を縦に振るしかできなかった。だって、ここで逆らったら殴られたりするかもしれないから……。

「いい子だね。じゃあ着替えて朝ご飯にしようか」

圭さんは優しい目に戻り、私の頭をもう一度撫でた後に部屋に置かれた大きなクローゼットを開ける。その中に入っていた服に、私は「わあ……」と呟いていた。

大きなクローゼットの中には、私が着てみたいなと思っていた可愛いワンピースがたくさん入っている。でも、ワンピースだけではなくて何枚ものショートパンツやメイド服などのコスプレ衣装、さらに外では着れないであろう露出度の高い服や着物まであり、フォトスタジオの衣装コーナーを思い出してしまう。

「気に入ってくれた?今日はこれを着てほしいな」

圭さんはそう言い、白いワンピース……ではなく真っ白なドレスを見せてきた。レースのついた本物のウエディングドレスみたいな……。

「綺麗ですね」
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