メリーバッドエンド
圭さんに抱き締められ、頭を撫でられる。しばらく抱き締められると、圭さんは私を熱を持った目で見つめ、唇を奪う。優しく啄むように唇に触れられた後、下唇を軽く噛まれたり、舌で口腔内を掻き乱されたり、圭さんの好きなようにされていく。
誘拐犯とキスなんて、と正直思う。でも我慢しなきゃと心の中で自分に言い聞かせる。幸いなことに、圭さんはキスやハグはするものの、それ以上のことはしてこないため、まだ我慢できる。
「本当に若菜は可愛い。早く結婚式を挙げたいな〜。若菜が好きそうな式場、いくつか調べたんだよ」
若菜はガーデンウエディングに憧れてるんでしょ、なんて言われ「そんなことまで……」と驚いてしまう。
「当たり前でしょ。好きな人のことは全部知りたいの」
圭さんはそう言った後、私を椅子に座らせる。そしてかばんの中からマニキュアを取り出した。可愛らしい薄いピンクのマニキュアだ。この色、どこかで見たことがある……。
誘拐犯とキスなんて、と正直思う。でも我慢しなきゃと心の中で自分に言い聞かせる。幸いなことに、圭さんはキスやハグはするものの、それ以上のことはしてこないため、まだ我慢できる。
「本当に若菜は可愛い。早く結婚式を挙げたいな〜。若菜が好きそうな式場、いくつか調べたんだよ」
若菜はガーデンウエディングに憧れてるんでしょ、なんて言われ「そんなことまで……」と驚いてしまう。
「当たり前でしょ。好きな人のことは全部知りたいの」
圭さんはそう言った後、私を椅子に座らせる。そしてかばんの中からマニキュアを取り出した。可愛らしい薄いピンクのマニキュアだ。この色、どこかで見たことがある……。