メリーバッドエンド
重くなっていく想い〜圭side〜
「お疲れ様でした!」
撮影が終わり、俺はスタッフさんたちに挨拶をして回る。そして共演者である陵と共に控え室へと向かった。
「今日のCM、絶対いい仕上がりになりますね!」
「うん。でもちょっと今日は疲れたな……」
笑顔で話す陵をすごいと思いつつ、俺はあくびをする。今日はバラエティ番組の収録とインタビュー、それにCM撮影と忙しかった。
(帰ったら若菜に癒してもらおう。あっ、でもこの時間だと若菜はもう寝てるか……)
家で待っていてくれている若菜のことを想うと、疲れていることを忘れそうになる。もう夜の十一時近い。早く帰らないと。
「圭さん、最近家に帰るのすごく幸せそうですよね。飲みに行っても一時間くらいしたらすぐに帰っちゃうし、もしかして恋人でもできたんですか?」
ニヤニヤしながら陵が訊いてくる。俺は「さあ、どうだろうな」と誤魔化し、陵からの質問を避けるためにスマホを開く。九時に七海から家に帰るというメッセージが届いていた。
撮影が終わり、俺はスタッフさんたちに挨拶をして回る。そして共演者である陵と共に控え室へと向かった。
「今日のCM、絶対いい仕上がりになりますね!」
「うん。でもちょっと今日は疲れたな……」
笑顔で話す陵をすごいと思いつつ、俺はあくびをする。今日はバラエティ番組の収録とインタビュー、それにCM撮影と忙しかった。
(帰ったら若菜に癒してもらおう。あっ、でもこの時間だと若菜はもう寝てるか……)
家で待っていてくれている若菜のことを想うと、疲れていることを忘れそうになる。もう夜の十一時近い。早く帰らないと。
「圭さん、最近家に帰るのすごく幸せそうですよね。飲みに行っても一時間くらいしたらすぐに帰っちゃうし、もしかして恋人でもできたんですか?」
ニヤニヤしながら陵が訊いてくる。俺は「さあ、どうだろうな」と誤魔化し、陵からの質問を避けるためにスマホを開く。九時に七海から家に帰るというメッセージが届いていた。