今夜、妊娠したら結婚します~エリート外科医は懐妊婚を所望する~
振り向くと、やって来たのは背が高くガッチリとした体格の男性。
一見するとスポーツクラブのインストラクターでもやっていそうな彼なのだが、こう見えて医師だ。
八年前、私が交通事故に遭って怪我をしたときの担当医――整形外科の眞木先生である。
「お久しぶりです。眞木先生」
立ち上がって挨拶すると、眞木先生は八年前と変わらない爽やかな笑顔を見せてくれた。
「白雪さん、久しぶり」
はきはきとしていて裏表のない笑顔。好感度の塊のような人だ。
服はビジネスコートの下にグレーのスーツ、水色のネクタイ。
仕事中はジャケットを脱いで白衣を着ている。
「あれから脚は大丈夫?」
彼はコートを脱ぎながら、まじまじと私の左脚を覗き込む。
「ええ。眞木先生のおかげです」
八年前、私が脛を複雑骨折してしまったときも、その笑顔で「大丈夫だよ」と言ってくれたから救われた。
「俺のおかげっていうより、白雪さん自身の努力だよ。整形は俺だけの力ではどうしようもないことが多い。術後のリハビリの影響が大きいからね」
一見するとスポーツクラブのインストラクターでもやっていそうな彼なのだが、こう見えて医師だ。
八年前、私が交通事故に遭って怪我をしたときの担当医――整形外科の眞木先生である。
「お久しぶりです。眞木先生」
立ち上がって挨拶すると、眞木先生は八年前と変わらない爽やかな笑顔を見せてくれた。
「白雪さん、久しぶり」
はきはきとしていて裏表のない笑顔。好感度の塊のような人だ。
服はビジネスコートの下にグレーのスーツ、水色のネクタイ。
仕事中はジャケットを脱いで白衣を着ている。
「あれから脚は大丈夫?」
彼はコートを脱ぎながら、まじまじと私の左脚を覗き込む。
「ええ。眞木先生のおかげです」
八年前、私が脛を複雑骨折してしまったときも、その笑顔で「大丈夫だよ」と言ってくれたから救われた。
「俺のおかげっていうより、白雪さん自身の努力だよ。整形は俺だけの力ではどうしようもないことが多い。術後のリハビリの影響が大きいからね」