今夜、妊娠したら結婚します~エリート外科医は懐妊婚を所望する~
「これはダメなやつですよね?」
「あー……すんません、つい……」
「『つい』じゃないでしょう。没収。自由に糖分の摂取が可能になるまで看護師に預かってもらいますから」
「先生、そんなに怒るなよー、あんた怒ると目が怖いんだよー」
「怒ってるんだから怖いに決まってますよね?」
見ているこっちがひええと震え上がった。笑顔で怒る人を初めて見たけれど、こんなに恐ろしいだなんて。
西園寺先生は患者さんを連れて近くのエレベーターに乗り込む。きっと病棟へ連れて行くつもりなのだろう、私はおずおずとそのあとについていく。
三階につくと目の前にはスタッフステーションがあった。
中にいた女性看護師がすぐ西園寺先生と患者さんの姿に気づき「渡辺さん! そんなところに!」と目を剥く。
「これ、没収した。預かってくれる?」
飛んできた看護師に西園寺先生は苺ミルクの缶を手渡す。
状況を理解した看護師さんは、「渡辺さん!」と怒号をあげた。
「あー……すんません、つい……」
「『つい』じゃないでしょう。没収。自由に糖分の摂取が可能になるまで看護師に預かってもらいますから」
「先生、そんなに怒るなよー、あんた怒ると目が怖いんだよー」
「怒ってるんだから怖いに決まってますよね?」
見ているこっちがひええと震え上がった。笑顔で怒る人を初めて見たけれど、こんなに恐ろしいだなんて。
西園寺先生は患者さんを連れて近くのエレベーターに乗り込む。きっと病棟へ連れて行くつもりなのだろう、私はおずおずとそのあとについていく。
三階につくと目の前にはスタッフステーションがあった。
中にいた女性看護師がすぐ西園寺先生と患者さんの姿に気づき「渡辺さん! そんなところに!」と目を剥く。
「これ、没収した。預かってくれる?」
飛んできた看護師に西園寺先生は苺ミルクの缶を手渡す。
状況を理解した看護師さんは、「渡辺さん!」と怒号をあげた。