キミに好きだと伝えたい


「いただきます」

わたしの家ではめったに出されないであろう紅茶まで用意してくれて、とても優雅だ。

さっきまで人混みの中にいて、それこそどのごはん屋さんも行列だったのをみてきたからか、勝った気分。



こんなにも優しい人たちに囲まれたわたしはとても幸せものだ。



遊園地にいったときはそれはそれで楽しかったけど当たり前のように人が多くて、当たり前のように大行列で待ち時間も長く、最終的にはへとへとで帰ってそのままバタンキューしてしまった。

きっと戻ってきて同じように遊園地に行ってたら、本当に全く同じ展開が待っていたと思う。

そう思うと、映画館で正解だった。

日向の提案にのってよかった。

自分のわがままを押し付けるだけの最低なわたしにならなくてよかった。

< 57 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop