碧色の恋。
あおくんが行ってから数十分が経ったけど、まだ戻ってこない。
「あおくん遅いなー…」
中々戻ってこなかったから私は下駄箱の端に置いてあるサッカーボールでリフティングをしていた。
そこへ由奈ちゃんと数人の女の子が来た。
「あ、由奈ちゃんまた明日!」
リフティングしながら声をかけると由奈ちゃん含めた女の子達に睨まれた。私、何かしちゃったのかな?
「はー…、七瀬くんと話したいって人たくさんいるのに誰かさんがずっと一緒にいるから出来ないんだよねー。
そのくせその本人は他の男にもニコニコしちゃってさあ。
琴音って男好きだよね。マジでウザイ。」
その言葉に女の子達はクスクス笑いだした。
由奈ちゃんが何を言ってるのか分からなかった。