碧色の恋。
あれから数週間後、私達の学校はすっかり文化祭モードだ。
うちのクラスはアイスの販売をする。
「アイス販売するより食べたいんだけどなー」
「しまちゃん大きいやつでもペロッと食べちゃうもんね」
そういえば今年の夏休みはアイスばっか食べてたかも。
暑いし仕方ないよね。
クラスの男子はアイスを入れる為の什器を運んでいる。
珍しく七瀬くんも参加している。
「にしても七瀬がスマホ見てないって珍しいね?」
「そうだね…」
やっぱり、椿先輩と関わるのをやめたからなのかな?
七瀬くんがスマホ見て何していたのか分からないけど…。
「ことちゃーん何してるのー?」
「今看板に下書きしてるところだよ」
「おれも手伝っちゃおうかなー?」
颯ちゃんはチラッと七瀬くんの方を見てから私の隣に座った。