碧色の恋。


「で、君は?」


俺がニッコリ笑顔で聞くと、男は1度咳払いをした。


「おれは松原颯太(まつばらそうた)、ことちゃんのいとこ」


茶髪でピアスを開けてていかにもチャラ男。
というか琴音、いとこ居たのか。


「良かったら七瀬クン、スマ○ラ一緒にやろうよ」


「いいね、面白そう」


その後松原と何時間もスマ○ラをやったけど、決着がつかないまま花火大会の時間になっていた。


俺ら2人で盛り上がっていたからか琴音は1人でバルコニーから花火を見ている。


「隣の部屋に住んでるってことは、あんたが幼なじみ?」


バトルをしつつ、松原が口を開いた。


「……そーだよ」


「ことちゃん、昔は会う度に『あおいがね!』って言うからてっきり仲のいい女友達でも出来たと思ってたんだ」
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