碧色の恋。
「"あおい"ってやつの話してる時のことちゃん、すげー楽しそうだったから、おれも会ってみたいと思ってて。」
俺といる時は"あおくん"呼びしてたのにな。
「でも中学に上がる少し前くらいから、ことちゃん今みたいな少し暗い感じになっちゃって。
"あおい"ってやつの名前も聞かなくなった。」
昔の琴音はもっと明るくて元気な活発な女の子だった。
休み時間は外で男子とドッチボールやったり、サッカーやったり、鬼ごっこやったりしていたのに。
女の子らしい遊びが苦手で、男子と外で走り回ってる方が楽しいって言ってた事もあった。
誰にでも優しく接して居たのもあり、琴音のことを好きな人は多かったと思う。でも俺が幼なじみって言うこともあり、噂でしか聞いたことはなかったけど。
そんな琴音が、突然俺らを避けるようになった。