碧色の恋。
ハッと目が覚めた。目の前には天井が見える。
「私っ」
ガバッと起き上がるとベッドの隣に颯ちゃんが座ってる。
「あ、ことちゃんおはよう」
「…あれ、私昨日……」
「ことちゃんお風呂に入ったあと、そのまま逆上せちゃって大変だったんだよ。
…七瀬クンが真っ先に助けてくれたよ。」
そっか、私逆上せて……って!!!!
「七瀬くんは!?」
「もう家帰ったよ」
そっか……安心したような、寂しいような。
じゃあ昨日、キスされたことも夢じゃない?
でも私の裸……見られたってことだよね。
恥ずかしい、もうお嫁に行けない!!!
「お嫁……あ……」
幼稚園生くらいの時に七瀬くんに言われた言葉。
こんな時に思い出すなんて……。