碧色の恋。


電話の主は椿先輩だ。まだ七瀬くんと繋がりあったんだ…
ていうか私が今してることって盗み聞きだよね!?
でも、気になっちゃう。七瀬くんと何を話しているのか。


「そろそろ切ります、さよーなら。」


その声と共に、隣の部屋の窓が閉まる音がした。
七瀬くん、部屋に戻っちゃったのかな。


そう言えばまだ七瀬くんにお風呂で助けてもらったお礼言ってないや…。まあいいか、お隣だしいつでも会えるよね。



「ただいまー」



数十分後、颯ちゃんがコンビニの袋を持って帰ってきた。


「おかえり」


「抹茶とチョコミント、どっちがいい?」


「チョコミント」


「だと思った。よくそんな歯磨き粉みたいな味食べれるよね。」


チョコミントアイス、美味しいのになぁ。
食べれないだなんて颯ちゃん損してるよ。
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