碧色の恋。
自分が歌わない間は、タンバリンで盛り上げているんだけどさっきからずっと体の内側が暑い。
夏の暑さとはまた違う感じ。それになんだかボーッとする。
もしかして私熱中症にでもなっちゃったのかな……?
「琴音ちゃん?」
椿先輩に呼ばれてるような気がするけど、体に力が入らない。どうしちゃったんだろう、私の体。
「琴音ちゃん、どうしたの?」
「あっ、いえ……なんか体が暑くて…」
「もしかして具合悪い?大丈夫??」
「すみませ……私、帰り……ます」
フラフラするけど、とりあえず早く帰ろうと思った。
そうだ、帰りにお水買おう。
部屋を出ようと立ち上がった時、椿先輩に腕を掴まれた。