碧色の恋。





「う……いたた…」


目が覚めたと同時に、酷い頭痛に襲われる。
起き上がってから気付く、ここは私の部屋じゃない。


部屋を見渡してから、机の上の写真を見て理解した。
ここは七瀬くんの部屋だ。


「あれ、私なんで」


椿先輩とカラオケに来てて、カルピスソーダを貰って飲んだあと体が熱くなって……その後どうなったんだっけ。



「起きてたのか」


七瀬くんが部屋に入ってくるなり、ペットボトルのお水をくれた。



「……七瀬くん、ありがとう」


「っ、どれに対して?」


どれに対して?なにかお礼することがたくさんあるってこと?あぁ、そうだこの間のお風呂も助けて貰ったんだっけ。


「この間、お風呂助けてくれたみたいで……」


「そっちか」


そっち……?じゃあ何か他にもあるってこと??
思い出したいけど、それよりも凄く頭が痛い。
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