碧色の恋。


「椿先輩に何されたか、覚えてる?」


「え?何もされてないよ、カルピスソーダ貰ったくらい」


「それ、酒。」


さけ、サケ、鮭?いやお魚の方じゃないか。
アルコールの方の、お酒ってこと??


「私、お酒飲んじゃったの……!?」


「うん」


じゃあこの頭痛はお酒のせいなのか……。
でも、あれ私どうやって帰ってきたんだっけ?


「もう時間も遅いし、泊まってけば。家隣だけど」


「えっ」


スカートのポケットからスマホを取り出すと
【22:38】と表示されている。


だいぶ長いこと眠ってしまっていたみたい。




「おばさんには、うちに泊まるって伝えてあるから」


「っあ、ありがとう」


「お風呂出来てるから入りなよ、逆上せない程度に」


「だ、大丈夫だもん」


七瀬くんの洋服とタオルを借りて、お風呂場に向かった。
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