碧色の恋。



椿先輩といた時のこと、何も思い出せない。
七瀬くんとキスしたような夢をみたような気がするけど。


「ん?なにこれ」



お風呂上がりに鏡を見ると首筋が赤くなっている。
そういえばこの間颯ちゃんに目閉じててって言われた時にこの辺が電流通ったみたいに痺れたような。


『コレ、つけたのアイツ?』



ふと、そんなセリフを思い出す。あれ確かその後ここにキスされたんじゃなかったっけ─────



「もしかして、夢じゃない?」


リビングに行っても七瀬くんが居なかったため、七瀬くんの部屋に向かった。




「……七瀬くん、お風呂上がったよ…」



七瀬くんはベッドの横で座ったまま眠っているようだ。
起こさないように、タオルケットをかける。


私は今日どこで寝ようかな。
ベッド使うのは、申し訳ないし。
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