李世先輩は私のことを知り尽くしている?
私は北条くんのことを全然知らないというのも、理由の一つだけど。
どうしても、あの人のことが――李世先輩のことが、頭をよぎってしまう。
……二日目の夜のあのキスは、なんだったんだろう。
あの日先輩が言いたかったのは、私のことを、その……loveの方で好きだってことだったんじゃないか――……って、考える自分もいたけれど。
李世先輩には、彼女さんがいたワケで。
彼女がいるのに、あんなことを私にしたってことは……
そもそも私、異性だって思われてないのかな。
先輩に、ハムスターみたいって言われたこともあるし。
っていうことはやっぱり、likeだったってことだよね。
……結論はでたはずなのに、なんだか、もやもやする。
……李世先輩のこと、分からないよ。