李世先輩は私のことを知り尽くしている?
告白の答え
「陽茉、おはよう」
休日明けの月曜日。
もうすっかり慣れた様子で、朝部活を終えた江真くんが私に声をかける。
「おはよう、江真くん」
「今日で七日目だよな?」
「……うん。今日の放課後までだね」
私がうなずくと、江真くんは両手を頭の後ろで組む。
「なんか、あっという間だったなあ。一緒に色んなことができたし、すげー楽しかったけど」
「そうだね。楽しかった」
「だろ⁉オレも、これからも陽茉と一緒にいたい。良い返事、期待してるから」
「う、うん。じゃあ、放課後になっても、教室に残っていてくれる?」
「おう、わかった。またあとでな」
江真くんはバッと私に顔を近づけると、うれしそうに去っていった。
「いやあ~、嵐のような一週間だったねえ」
ここ一週間、江真くんがぐいぐいと私に寄ってくる様子を間近で見ていた梓ちゃんが、しみじみとつぶやく。
「あはは……」
「それで、今日、告白の返事をするんだっけ?」
「うん」
「……陽茉の中で、答えはもう決まってるの?」
「……うん」
私はゆっくりとうなずいて、すうっと息をすいこむ。
「私は、江真くんと――」
休日明けの月曜日。
もうすっかり慣れた様子で、朝部活を終えた江真くんが私に声をかける。
「おはよう、江真くん」
「今日で七日目だよな?」
「……うん。今日の放課後までだね」
私がうなずくと、江真くんは両手を頭の後ろで組む。
「なんか、あっという間だったなあ。一緒に色んなことができたし、すげー楽しかったけど」
「そうだね。楽しかった」
「だろ⁉オレも、これからも陽茉と一緒にいたい。良い返事、期待してるから」
「う、うん。じゃあ、放課後になっても、教室に残っていてくれる?」
「おう、わかった。またあとでな」
江真くんはバッと私に顔を近づけると、うれしそうに去っていった。
「いやあ~、嵐のような一週間だったねえ」
ここ一週間、江真くんがぐいぐいと私に寄ってくる様子を間近で見ていた梓ちゃんが、しみじみとつぶやく。
「あはは……」
「それで、今日、告白の返事をするんだっけ?」
「うん」
「……陽茉の中で、答えはもう決まってるの?」
「……うん」
私はゆっくりとうなずいて、すうっと息をすいこむ。
「私は、江真くんと――」