李世先輩は私のことを知り尽くしている?



……あ。



私の顔色は、リトマス紙みたいに真っ青になったことだろう。



「ひざが痛いなら、俺が一緒に――」
「い、色々とありがとうございました!!」




先輩が何か言っていた気がしたけど、それどころじゃない。



体を90度曲げてお礼を言うと、全力疾走で校舎へ向かった。





そして、滑りこみでどうにか間に合ったのでした……。
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