李世先輩は私のことを知り尽くしている?
次の日、李世先輩のクラスをのぞいてみると、先輩の姿は見当たらなかった。
そこで、遠見先輩をつかまえて李世先輩のことを聞いてみると、今日は学校をお休みしているらしい。
どうしよう、どうやって渡そう。
スマホで李世先輩と連絡をとって、家の場所を聞けばいっか。
でも、せっかくだし……サプライズでお見舞いに行っちゃおうかな。
事情を説明して家の場所を教えてもらえないか聞いてみると、遠見先輩も李世先輩のことを心配していたらしく、快く地図を書いて教えてくれた。
「あいつ、きっと喜ぶと思う。蓮井、李世先輩のことを頼む」
そんな託すような言葉とともに。
相変わらずの真顔で言われてビックリしたけど、私は「はい」としっかり答えることができた。
放課後になると、私は教室を出る前に、昨日梓ちゃんと一緒に選んだ差し入れがきちんとそろっているかチェックした。
家への置忘れが無いことを確認し、一つずつビニール袋に戻していると。
「それ、なんですか?」
なんだかんだ話すことが多い古瀬くんに、いつものように声をかけられた。
「えっと、李世先輩のお見舞いに行くの。昨日から、調子が悪そうだったから」
「心配ですね。それじゃあ、僕からもお大事にって、伝えてもらえますか?」
「もちろん。それじゃあ、またね」
「はい」
古瀬くん、心なしか楽しそうだ。これから良いことでもあるのかな?
そういえば、李世先輩に『ヒミツ』があるって疑っていたけど、結局どうだったんだろう。
あれ以来そのことについて一切触れてこないし、古瀬くんの気のせいだったのかも。
そんなことを考えながら、私は地図を頼りに李世先輩の家に向かった。
そこで、遠見先輩をつかまえて李世先輩のことを聞いてみると、今日は学校をお休みしているらしい。
どうしよう、どうやって渡そう。
スマホで李世先輩と連絡をとって、家の場所を聞けばいっか。
でも、せっかくだし……サプライズでお見舞いに行っちゃおうかな。
事情を説明して家の場所を教えてもらえないか聞いてみると、遠見先輩も李世先輩のことを心配していたらしく、快く地図を書いて教えてくれた。
「あいつ、きっと喜ぶと思う。蓮井、李世先輩のことを頼む」
そんな託すような言葉とともに。
相変わらずの真顔で言われてビックリしたけど、私は「はい」としっかり答えることができた。
放課後になると、私は教室を出る前に、昨日梓ちゃんと一緒に選んだ差し入れがきちんとそろっているかチェックした。
家への置忘れが無いことを確認し、一つずつビニール袋に戻していると。
「それ、なんですか?」
なんだかんだ話すことが多い古瀬くんに、いつものように声をかけられた。
「えっと、李世先輩のお見舞いに行くの。昨日から、調子が悪そうだったから」
「心配ですね。それじゃあ、僕からもお大事にって、伝えてもらえますか?」
「もちろん。それじゃあ、またね」
「はい」
古瀬くん、心なしか楽しそうだ。これから良いことでもあるのかな?
そういえば、李世先輩に『ヒミツ』があるって疑っていたけど、結局どうだったんだろう。
あれ以来そのことについて一切触れてこないし、古瀬くんの気のせいだったのかも。
そんなことを考えながら、私は地図を頼りに李世先輩の家に向かった。