李世先輩は私のことを知り尽くしている?
立ち止まって、校庭にそびえる桜を見上げていると、トンと肩をたたかれる。


振り返ると、キリッとした美人さんが私に微笑みかけていた。




「お、おはよう、梓ちゃんっ」





この子は、葉山梓ちゃん。

クラスメイトで、一番の仲良しなんだ。



梓ちゃんと一緒に、校舎に向かって歩き出す。





「ところで陽茉、どうして桜の木を見てたの?」
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