李世先輩は私のことを知り尽くしている?
「ふふ、楽しみだなあ。じゃあ、夕食係は葉山ちゃんと青矢で決まりだね。あとは、キャンプファイヤー係とオリエンテーリング係だけど――」
「じゃあ自分、オリエンテーリングの方でいいですか?」
ずっと黙っていた古瀬くんが、すっと右手を挙げた。
「俺はいいよ。陽茉ちゃんは?」
「は、はい。私も大丈夫です」
「じゃあ、残りのキャンプファイヤー係は、俺と陽茉ちゃんってことで」
「よ、よろしくお願いします」
「こちらこそ」
成り行きだけど、係までおんなじになっちゃうなんて。
でも、李世先輩と一緒なら、心強いなあ。