時間切れ
食事も終わり、陸と典子で食器の片付けをする。
弘美は、古い茶封筒を持ってリビングへ。
典子が皆んなのお茶を淹れてソファーに座り、遅れて陸も典子の横に座った。
「じゃあ、皆んなが揃ったので…
私から、話をさせて貰います。
のりちゃん、実は、出張行ったはずの慎一が浮気相手とラブホテルに入りそうなところに陸が、偶然遭遇しちゃったのよ!
陸は、スゴく動揺して私に相談してきたの。
一応、皆んなの意見を聞いて、のりちゃんの気持ちを教えて欲しいの…。」
「あぁ〜 じゃあ、パパはのぞみの法事より…」
「そうね。 慎一から何でこうなったか話てもらおうか。 慎一! どうぞ。」
「いや〜 まぁ、のぞみの法事は辛くてさ〜
死産で産まれてきたあの子を見たショックは今でも大きくて…
供養してやりたいんだけど、あの子を思い出すのが辛くて、今日は嘘ついて出かけました!
彼女とは遊びだから、別れるし。俺は離婚は絶対しない!」
「ふ〜ん。 じゃあ、陸。」