時間切れ

「あの事は、お話したんですか?」

「いや〜 何か変な話だしまだなのよ…」

「婆ちゃん! 何なんだよ。教えてよ!」

「お義母さん、何かあるんですか?」

「あ〜、やっぱり隠しておけないかぁ〜びっくりしないでね!
実は、知り合いの医師に今回の離婚の話しをして仕事の相談をした時に、私が慎一と縁を切りたいって話したら…
じゃあ俺と入籍したら息子と縁が切れるんじゃぁないかぁ? って…
で! 入籍する事にしたの!」

「「えー!!! 」」

「マジで! 婆ちゃん再婚したの?」

「お義母さん! お相手はどんな方なんですか?」

「年は向こうが5歳くらい上かな〜
40代医師っていうのが、甥っ子さんで…
本人はずぅーと独身なのよ〜」

「お義母さん!もしかしてその方はお義母さんが離婚してからプロポーズしたんじゃあないですか?」

「え? なんで… のりちゃん鋭いなぁ〜
そう。 でもあの時は… 慎一の学校とか仕事や仲間を全部捨てて北海道へは行けなかったの。 

彼はいつでも待ってるって言ってたんだけど…

だから、陸が慎一を目撃した日に電話して相談したら、そうなったというか…
わぁ〜恥ずかしい!」

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