時間切れ
「え! 陸〜先生は、お仕事が大変だからダメだよ〜」
「のりちゃん、先生も土日とか休みの日だけなんだし、お礼は賄いとして食事を作ってあげたら?
先生独身って言ってたし〜」
「そっか! 土日にウチに来てもらえば昼も一緒に食べて、夕飯もたべて勉強できる!
先生に言ってくる!」
「ちょっと、陸!あ〜 もう〜」
「のりちゃん、陸もさ〜塾を辞めたし焦りもあるのかもよ…」
「そうなのかなぁ…」
陸が一也の手を引っ張ってリビングへやって来た。
ちょうど、いただいた焼き菓子とコーヒーを淹れてテーブルに置いたところだった。