時間切れ
賄い付きの家庭教師

翌日の土曜日、陸の携帯に一也から電話が入った。

「もしもし、陸? 今日からだけど大丈夫?」

「おはようございます! はい。大丈夫です。」

「じゃあこれから行くから、典子さんにも伝えておいてね。 じゃあ。」

「はい、待ってます。」ピッ!

陸が、キッチンへ向かう。

「母さん! 一也さんがこれから来るって!」

「は〜い!」

洗濯しながらお風呂掃除していた。


ピンポ〜ン 玄関の呼び鈴がなり陸が玄関を開ける。

「一也さん。今日からよろしくお願いします!」

「うん。一緒に頑張ろうな!陸!お邪魔しま〜す!」

弘美と典子も玄関の方へやって来た。

「先生!今日からよろしくお願いします!」

「厚かましくて、すみません。よろしくお願いします。」

「はい。こちらこそよろしくお願いします。じゃあ、部屋へ行こうか」

「ハイ。」

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