時間切れ
ビジネスホテルのシングルルーム***
狭い浴室でシャワーを浴びてベッドに腰掛け家に置いていた古びたお菓子の缶…
コレを開けなければいけなくなるなんて…
イヤな気分でそれを開けた典子。
「ハァ〜。 砂上の楼閣だったのかな? ハハ。」
缶の中には、慎一が驚く証拠が入っていた。
「パパ… 慎一さん、【仏の顔も三度まで】だけど、陸が目撃してしまったから計画が早まったなぁお義母さんには、申し訳ないけど…
もう、解放してもらう時なんだわ! ハハハ」
典子は、缶に蓋をしてボストンバックにしまった。
電気を消して布団に入っても中々寝付けない…
慎一との出会いから振り返る事にした。