時間切れ
「マジで! ヤッタ〜!ありがとうございます! 典子さん!
手作り弁当に憧れてたんです!
小学生の頃の遠足の時なんか悲惨で…
親父は料理がダメだったんですが、それでも遠足の日はおにぎり2個握ってくれて…
でも、おかずは魚肉ソーセージかバナナだけでした…
恥ずかしくて、
いつも友達と離れて食べていたんです…
友達のお弁当には美味しそうな卵焼きが必ず入っていて、羨ましかったです。」
「そうだったんですね〜。
じゃあ、これからはのりちゃんの愛情たっぷり弁当を食べてお仕事頑張って下さいね!」
「愛情たっぷり… お義母さん篠原先生に失礼ですよ〜
私なんかの主婦の弁当なんか…」
「いいえ! 是非!お願いします。
弁当代として月に2万円お支払いしますから、お願いします!」
「前日の残り物とかなので、お金はいただけません!」
「でも、事務所で人に質問されたらお金を貰ってるから作ってあげてます と言えますよ! 」
「さすが! 先生!頭いい〜」
「わかりました。 とりあえず、事務所勤務2日目からでも良いですか?
あ、お弁当箱も買わなくちゃ!」
「ハイ! 本当に、ありがとうございます!感謝します! ヤッタ〜」