時間切れ

「母さんは、あさってから一也さんの事務所なんでしょう? 婆ちゃんも夜はいるんだよね。」

「うん。夕方帰って来るって言ってたよ〜」

「母さん… 婆ちゃんも北海道へ行くけどさ〜これからは、2人で協力して頑張ろうな!」

「陸… 離婚してゴメンね〜。」

「こんな事言っていいのかわからないけど、オレは母さんが離婚して良かったと思う。
あんなクズな父さんは要らないよ。」

「確かに、慎一さんは家族みんなを裏切った。
でも、陸。
陸が産まれた時はスゴイ喜んでたし、私たち家族の為に働いてくれたんだよ!
慎一さんの働いたお給料でマイホームの返済だってして私たちは生活して暮らしてたんだから、感謝はして欲しい。

お母さんとは続かなかったけど、陸の父親に変わりはないんだからね!」

「うん…、恨まないようにするわ!」

「ありがとう、陸。」

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