時間切れ
「2人ともゴメンねぇ〜、ずっと一緒だったから寂しいよね〜
年末は、2人でコッチに遊びに来るから許してくれないべか? ダメかい?」
「太郎! 本当!良いの?」
「だってさ〜 俺にとっても孫だべや〜
こんなに、弘美を慕ってる可愛い孫だべさ!
もし、典子さんが迷惑でなければ、そうさせてもらえないかい?」
「はい。私も陸も大歓迎です!」
「本当かい?
じゃあ、お正月用にカニ買ってくるからね! 数の子も買ってくるわ〜!」
「まるで、食べ物で釣ってるみたいだよ!」
「したってさ〜、そんな物しかないっしょ!」
「まぁ〜ね。 じゃが芋と玉ねぎも美味しいから、送ろう!」
「ああ! 山下の爺ちゃんに頼めば良いな!」
「熊の爺ちゃんは、北海道弁丸出しだけどさ婆ちゃん!
熊の爺ちゃんなら、婆ちゃんを任せられるわ!
婆ちゃん、幸せに暮らすんだぞ!」
「うん! ありがとう! 陸!」