時間切れ

17時15分に帰宅した典子。

「ただいま!」

「「おかえり」」

典子はすぐに着替えて、弘美の夕飯の手伝いをするが、今日はもう手伝いはないようだった。

太郎と、弘美と典子はリビングでお茶を飲む。

「お義母さん。夕飯の支度ありがとうございました」

「のりちゃん、今日はハンバーグで、あとは焼くだけなんだ! サラダも冷蔵庫だし。のんびりして!」

「はい」

「のりちゃん、今日ね、引っ越し業者と打ち合わせもしたし家から持ってきた 洗濯機、冷蔵庫、食器棚とレンジは、処分することにしたから、引き取り業者に予約して明日くるの。
管理人の田中さんにも伝えたよ!

それとね、太郎と陸で土曜日の観光バスを予約してコンビニでチケットも買ってきたよ!」

「太郎さん、ありがとうございました!」

「典子さん、あのさ〜俺のことはお義父さんって呼んで欲しいなぁ〜赤の他人だけど、俺も長いこと1人だったからさ〜」

「のりちゃん! 太郎のわがまま叶えてあげてくれる? 
陸の事は、めんこい めんこいって喜んでるし」

「めんこい? 」

「ハハハ!北海道弁で "可愛らしい" かな?」

「イヤ〜 本当にめんこいんだわ〜」

「ありがとうございます! お義父さん!」

「イヤ〜俺のわがままきいてくれてありがとう! 典子さん!」
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