時間切れ
それから、4人で食事していると玄関の呼び鈴が鳴る。
陸が出ると、一也で、ランチジャーを持って来たようだ。

「母さ〜ん! 一也さんがランチジャーを持って来たよ!」

「陸! 先生に上がってもらって!」

「うん!」
陸が一也の手を引っ張って入ってきた。

「みなさん! こんばんは…
いつも食事の時間に現れて、すみません…
典子さん、弁当美味しかったです!
明日も宜しく頼みます! 
申し訳ないんですが弁当箱は洗ってないんです。 すみません。」


「先生、夕飯まだだよね〜。
ハンバーグなんだけど、食べていって!」

「毎日、ご馳走になってますし…」

「のりちゃん!陸! 毎日でも良いよねえ〜
いいから、食べてってよ!先生。」

「そうだよ! ウチで食べなきゃ、コンビニ弁当買いに行くんだろう?
食べいってよ〜!婆ちゃん手作りハンバーグ。」

「ハンバーグ! う…うー… 食べたいで…すぅ」

ハハハ!ハハハ! みんなで大笑い。

先生は、頭をポリポリ掻きながら、照れていた。

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