時間切れ

空港で太郎と弘美がゲートから出て来た!
お互い手を振って 
「婆ちゃん! 爺ちゃん! 」

「陸〜! のりちゃん! 先生、ありがとう!」

「みんなどうもねぇ〜 約束のカニ持って来たよ!」

夕飯は、みんなでカニ鍋にして食べた。

「陸、のりちゃんから聞いたよ!
先生と勉強頑張ってて、数学98点だったって!
頑張ったね! 偉い!」

「うん! 一也さんのおかげなんだ!一也さんが教えてくれたところが、バッチリ問題に出てきてスラスラ解けたし、
苦手な英語も問題集の例文がそのまま出てさ〜 ラッキーだったんだ!」

「先生。ありがとうございます。陸がイキイキしてて、嬉しいです。」

「いいえ、陸が頑張った結果ですよ。」

「陸くん、第一志望の高校に合格するように合格祈願の御守りだ! はい!
爺ちゃんからのプレゼント〜」

「ありがとう! 爺ちゃん!」

「お義父さん、ありがとうございます。」

「なんも、なんも! けっぱれよ! 陸くん!」

「もう!太郎! 北海道弁だから〜《けっぱれ》は 頑張れって意味だから!」

「言葉のニュアンスで わかるよ婆ちゃん。ハハハ!」

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