時間切れ

一也は、立ち上がり 
「ヤッタ! 陸! 典子さん、左手を出して下さい!」

典子は、左手を出した。

昨日の水色の四角箱をパカっと開けダイヤモンドがたくさんついた指輪を嵌めてくれた。

ジャストサイズだった。

「婆ちゃんと爺ちゃんに電話しなきゃ!
一也さん、母さんと俺のことヨロシクお願いします! 父さん!」

「陸〜、 父さん…って、嬉しいよ〜ありがとうなぁ〜」

「私も、よろしくお願いしますね! か…ずや…さん。」

「典子さん! ありがとう!」

一也は、思わず典子を抱きしめた。

「ハイ、ハイ、イチャイチャするのは俺のいないところで 頼むわ〜 !」

「あ! ゴメン。 つい、嬉しくて!ハハハ!ハハハ!」

典子は真っ赤な顔で、下を向いた。

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