時間切れ


陸が、部屋から凄い勢いでリビングへ来た。

「母さん! 婆ちゃんが、結婚式はいつかって聞いてきたけど結婚式はどうするの?」

「結婚式… 再婚だし… う〜ん…」

「やりましょう! 俺が考えてるのは〜
お互い再婚同士なので安田の店を貸し切りにして、

事務所の人と親族だけの人前結婚式はどうかなぁって考えてたんだけど〜」

「じゃあ、
参列された皆さんに、証人となっていただくわけですね!
アットホームな感じでいいですね!」

「もちろん、ノンにはウェディングドレスで〜
綺麗な花嫁さんになってもらうからね!」

「え! 母さんがノン? は?
やっぱり、一也さん あ! 間違えた…
父さんは独占欲が強くて、母さんを溺愛するタイプだな
母さん、俺より手が掛かる旦那が増えたな〜」

「陸〜 、大人をからかって〜 もう!」

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