時間切れ

結婚式の事は、大かた決まった。


日曜日には、シンガポールにいる一也さんのお父さんとTV電話?! スカイプ?!
まぁ、パソコンからご挨拶させていただき、賛成してもらった。

プロポーズの翌週末、隣県の私の実家へ挨拶に行った。

南の両親は、まさか離婚の担当弁護士と結婚するとは思わなかったのでビックリしていたが、
全て受け止めてくれる覚悟がある人だと、
一也さんの事を褒めてくれ大賛成してくれた。


ゴールデンウィークが始まってすぐに北海道へ3人で行く。

弘美と太郎の空港での大歓迎があり、
太郎さんの診療所も見学させていただいて、診療所の隣が太郎さんちで、
そのお隣が甥っ子さんの悟さんちだ。

どちらもまるでメルヘンの世界のような、ログハウスの家だった。
玄関までは、お花が綺麗に咲いている。

家の中には、暖炉のストーブもあり全ての部屋が床暖房になっていると聞き、冬に備えている住宅だった。

弘美と太郎は地元の町を案内してくれ、
翌日は昔の網走監獄の見学や、流氷体験出来るところなど、連れて行ってくれて、海鮮料理のお店でカニ、ホタテ、イクラなど思う存分食べた。

最終日は、夜にジンギスカン鍋を食べさせてもらった。

「篠原先生、典子さん、おめでとう!陸くんも良かったな〜
篠原先生に勉強教わって、行きたかった高校に入学できたしょっ!」

「うん。」

「陸は、部活はバスケにするの?」

「うん、まだ悩んでるかな… 高校には弓道部とかもあってさ〜、いろいろと見学してるとこ」

たくさんお喋りもし、楽しい3日間だった。

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