時間切れ

「爺ちゃん、俺さ実のあの親父には、関心持たれて無かったんだ…
だから、一也さんが高校受験の勉強を一緒にしてくれたり、入学式に参列してくれてスゲェ〜嬉しかったんだわ…
だから、俺も父さんみたいな大人になりたいと思ってる。」

「そうかあ… 一也もそれ聞いたら泣いて喜ぶぞ!
勉強頑張れよ!

それからさ、このwebで勉強するならパソコンの環境さえあればどこにいても勉強できるから、冬休みにシンガポールに遊びに来いよ〜」

「ありがとう爺ちゃん。 
それも父さんたちに、相談してみるわ〜」

龍一は自分が思っている以上に家族を大切に思っている人だと陸は感じた。

少し不器用な人なんだとも思った。

結局、夕飯は毎日外食だった。

陸が毎日外食は、お金がもったいないと言うと、片付けも苦手だし食材は無駄になるからと言う龍一。
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