時間切れ
お義父さんが帰国する朝、
陸はお義父さんと離れたくないようだった。

「爺ちゃん、体に気をつけてね。
冬休みに行くからさ、またメールもスカイプもするから…」

「父さん、空港まで送らなくて良いの?」

「あぁ、大丈夫! 典子さん一也を頼みますね。 
また年末に会いましょう! 

陸もいつでも連絡して良いからな!俺も、連絡するから…
じゃあ陸と一緒に出るか!
田中ちゃんにも挨拶してくわ!じゃあな!」

「お義父さん、ありがとうございました。
気をつけて! 帰ったら一也さんに連絡入れて下さいね。」

「着いたら、電話して!」

「おう! ありがとうな。頑張れよ一也。」

お義父さんはシンガポールへ帰って行った。

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