時間切れ

一也さんは、事務所ではたくさんの案件を確実にこなし仕事も順調だ。


でも、家では… まるで仔犬のように私にくっついてる。 

休みの日のお昼や夕飯の手伝いをしながら、お料理を覚えている。

今も、休日のお昼に食べるオムライスを一緒に作っている。 

2人で並んで同じようにボールに卵を割りかき混ぜる。

フライパンに溶き卵を流し入れ、チキンライスを入れ、トントンとフライパンを叩きながら用意してあるお皿に盛る。

もう一つ 一也さんが作って完成!

先に作ったポテトサラダとインストスープで出来上がり!

2人でテーブルへ運び、部活が休みだった陸を呼ぶ。

「お〜! 父さん、腕上がってきたね!
今日のは、卵の部分が破けてないじゃん!
写真撮って爺ちゃんに送ろう! パチリ☆」


「上手くなってる? ヤッタ! 今晩のカレーライスは、俺1人で作るから!」

「一也さんは、本当に上手になったよね!
切るのも上手くなったし味付けも良くなったよ!」

「父さんの上達するのは、美味しいものを食べさせたいという、愛の力があるからだな!」


「料理は楽しい! 
明日の昼はミートスパゲティをソースから手作りするんだぁ〜 ねぇ、ノン。」

「父さん、頑張れ!」

ハハハ、ハハハ、クスクスと笑いあった。
ほのぼのとした 日常生活を送っている。


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