時間切れ
一也さんとお義父さんが、仕事から帰ってきた。
リビングの電気もついてなかったので、
心配した一也さんが寝室にやって来た。
「ノン、どうした? 具合悪いの?」
「最近、更年期障害みたいで季節の変わり目だし、ちょっと怠くて横になってたの。
一也さん、ご飯は?」
「そうなのか? 病院に行って診てもらおうよ。メシは父さんと一緒の会食だったから食べたよ。
ノン、もしツライなら明日休む?」
「ううん。大丈夫よ。
土曜日にでも、婦人科へ診察してお薬もらってくるね。」
「土曜日なら、俺も一緒に行くよ。」
「ありがとう。そうしてもらおうかな。」