時間切れ

病名は…


11時半、ナースステーションの前に来た一也と典子。 
ニコニコしていた。

そこへ 担当医師の高野と看護師が来た。

一也、典子
「こんにちは!」

「こんにちは! 篠原さん。
あちらのミーティングルームへどうぞ。」

ミーティングルームに入り、
高野先生から看護師長の紹介があった。

私たちは、挨拶する。

「検査の結果が出ました。
篠原 典子さんは、白血病です。」


「え? はっけ…つ…病? 」

一也は、ビックリして言葉も出なかった。

「篠原さん、ちょっと質問させて下さい。
篠原さんにご兄弟はいますか?」

「いいえ。 私が1歳の時、両親が事故で亡くなっているのでおじと息子しか血縁者はいません…」

「そうですか…
貴方の場合、骨髄移植が良いのですが…
篠原 典子さん。抗がん剤治療をしながらドナーを探しますか?」

「先生!骨髄移植しないと、どうなるんですか?」

「そうですね〜、抗がん治療で良くなる方もいますし、移植しても合併症を発症してしまう場合もあります。

骨髄の型は、血縁者の方が合致する可能性が高いのですが、親や子供は…

もし、おじさんと息子さんに血液検査をしていただけるなら、少しの可能性も試してみた方がいいと思います。

典子さんは、骨髄の型を調べるのに骨髄液を抜き、検査入院をしてもらいます。」

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