時間切れ


メモを持ち、冷蔵庫を開けてる典子。

リビングで待っていた一也だったがキッチンへ様子を見に覗いてみると、典子は声を殺して肩をふるわせて泣いていた。

一也は堪らなくなり、典子に駆け寄って典子を抱きしめて
「ノン、絶対に治そう!俺がついてるから!な! 希望を持とうよ! な!
陸の弁護士バッチを見なきゃならないんだよ?」

典子は、一也に縋ってワンワン泣いた!

「私、死にたくない! 
もっと貴方と一緒にいたい!家族と離れたくないよ〜……」

2人で抱き合いながら、泣いた。

しばらくして、落ち着いてから一也は買い物に出かけた。

思いっ切り泣いて冷静になった典子は、これからどんなに治療が辛くても笑顔でいたいと思った。

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