時間切れ

「のりちゃん! ちょっと買い物あるから出かけてくるね〜!」

「はーい。お義母さん、気をつけて下さいね〜」

「ありがとう。のりちゃん、行って来ます。」

陸との待ち合わせのカフェに真っ青な顔をした陸が、奥まった席に座っていた。

「陸、 お待たせ。」

「あ、婆ちゃん… 」 今にも泣きそうな陸の顔は昔、自分が離婚する事を話をした時の慎一と同じ顔だった。

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