時間切れ

ストレッチャーで手術室から出てきた典子と高野医師。

「篠原さん、奥さんの骨髄液を採取しました。
部分麻酔ですが、今、奥さんは寝てます。
このまま病室へ戻りますので、宜しくお願いします」

「ありがとうございました。」

高野医師はまた手術室へ戻って行き、
2人の看護師さんがストレッチャーで典子の病室まで運び、ベッドへ移してから病室を出て行った。

和夫
「典子〜、大丈夫か?父さんも母さんもお前が治るの信じてるからな!頑張れ…
じゃあ、俺は帰るからな〜」

「じゃあ爺ちゃん、帰ろうか…」

「ああ、陸、ありがとう。
じゃあ、一也さん、いつでも私ら夫婦は協力しますから何でも言って下さいね!」

「お義父さん、ありがとうございます。
また 抗がん治療とか始まったら、義母さんにウチでノンの看病をお願いするかもしれません。」

「そうだな、いつでも言ってくれな!
私らにも何か手伝わせてくれないか?」

「はい。わかりました。また電話しますね。
本当にありがとうございます。お願いします。」

陸と和夫は、典子の病室から帰って行った。

その後 高野医師が顔を出した。

骨髄液も検査にかけるし、陸と和夫がドナーに適合するか検査するらしい。
もし適合しない場合はドナー登録している人から探すとの事だった。

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